アストラゼネカのワクチン、米治験で有効性明確に

米新型コロナウイルス対策幹部は7日、英製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、米国での大規模臨床試験(治験)で有効性の程度が明確になるという考えを示した。

これまでの治験では、まずワクチンの半分の量を投与し、その後全量投与した群の予防効果が90%に達する一方、2回とも全量投与した群の予防効果は70%程度と差が出た。

米国の治験には約3万人のボランティアが参加しており、1月下旬までにデータが得られる予定だ。

米コロナウイルスワクチン予防ネットワークの共同リーダーで、政府のワクチン開発加速計画「ワープ・スピード作戦」の治験を統括するラリー・コリー氏は「米国での試験では全員が一様に投与量を増やし、投与量も分かっているので非常に安心できる」と指摘。

また、英国での治験では投与が正しく行われていなかったが、投与量の違いだけでは、英国とブラジルの治験で見られた効果のばらつきを完全に説明することはできないとし、「治験データの問題点の一つは、スケジュールと用量に統一性がなく、結果の解釈が難しくなっていることだ」と述べた。

その上で「個人的には、アストラゼネカのワクチンに有効性があるように思われ、米国で行われている現在の治験でその有効性が定義されるのではないか」とした。

ワープ・スピード作戦のモンセフ・スラウイ首席顧問は先週、アストラゼネカのワクチンについて、来年1月下旬にも治験結果が得られ、その後ワクチンの緊急使用許可申請が提出される可能性があると述べた。