ワクチン試験中断のアストラゼネカ社CEO「2021年初めには全世界への供給体制を」

アストラゼネカのCEOは、副作用が疑われてテストが中断されたにもかかわらず、同社のコロナウイルスワクチンは2020年中にも完成すると述べた。

パスカル・ソリオCEOは、試験がいつ再開されるかについては明言していない。

彼は、ワクチンの臨床試験が予期せぬ出来事のために中断されることはよくあることで「他のワクチン試験と違うのは、全世界から注目されているということだ」と述べた。

アストラゼネカ(AstraZeneca)のCEOは9月11日、同社のコロナウイルスのワクチンは、重要な臨床試験を中止せざるを得なくなったが、2020年末か2021年初めまでは利用可能になる見込みだと述べた。

アストラゼネカのCEO、パスカル・ソリオ(Pascal Soriot)は、オックスフォード大学と共同開発中のワクチンが2020年中に完成する「可能性がある」とし、それは中断した研究をいつ再開できるかによると述べた。

アストラゼネカのコロナウイルスワクチンの試験は、治験参加者に副作用が疑われたために中断することになった。独立した専門家委員会が、病気になった参加者を診断しており、その評価によって、試験を再開するかどうかが決定される。

ソリオCEOは試験がいつ再開されるかは明らかにしなかったが、「年末までに提出する予定のデータの収集は順調に進んでいる」と述べた。

彼は9日午前のイベントで「2020年の末か2021年の初めにはワクチンを製造できるかもしれない」と記者たちに語り、アストラゼネカは2021年初めまでに全世界にワクチンを供給できる生産体制を整えようとしている、と付け加えた。

ソリオCEOは、副作用とみられる症状の詳細を明らかにしなかった。脊髄の炎症があるかどうかを尋ねられたとき、彼は「最終的な診断がどうなるかはわからない」と答えた。

ニューヨーク・タイムズは、事情に詳しい人物による情報として、参加者の脊髄に炎症が起こり、ウイルス感染症と関連していることが多い疾患である横隔膜炎という診断を受けたと報じている。

ソリオCEOは、予期せぬ出来事でワクチン試験が中止になることはよくあることで「他のワクチン試験との違いは、全世界が注目していることだ」と述べた。

また、ワクチン開発を成し遂げるには、業界が一丸となって取り組む必要があるとし、「製薬業界の中で、必要とされる量のワクチンを単独で製造できる企業は存在しない」と述べた。

他にもいくつかのコロナウイルスワクチンが最終試験段階に入っている。ファイザー(Pfizer)とモデルナ(Moderna)は、それらのワクチンが効果を発揮するかどうかのデータが2020年中に得られる可能性があると述べている。