米シェブロン、ノーブル・エナジー買収へ

米石油大手シェブロン<CVX.N>は20日、米石油・天然ガス生産会社、ノーブル・エナジー<NBL.O>を約50億ドルで買収すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受けた原油価格急落以降で米エネルギー業界の買収案件としては最大規模となる。

1株当たりの買収価格は10.38ドルと、ノーブルの17日の終値に7.5%上乗せする水準。ノーブルが抱える債務も含めると、全体の買収額は約130億ドルになる。

買収手続きは第4・四半期に完了する見通し。完了時点でノーブルの株主は新会社の株式約3%を保有する。ノーブルの時価総額は約7カ月前は約120億ドルだった。

ノーブル買収によりシェブロンのシェール資産はコロラド州のデンバー・ジュレスバーグ(DJ)盆地、およびテキサス州西部とニューメキシコ州にまたがるパーミアン盆地で拡大。ノーブルが東地中海に保有する天然ガス田「リバイアサン」も手中に収める。

シェブロンによると、北海ブレント先物<LCOc1>が1バレル=40ドルにとどまると想定した場合、ノーブルの買収で年間約3億ドルの経費節減が可能になる。

シェブロンは昨年、米石油・ガス開発アナダルコ・ペトロリアムの買収を試みたが、シェブロンを上回る買収案を提示した米エネルギー大手オキシデンタル・ペトロリアム<OXY.N>に競り負けた。

ノーブル株は年初から17日までに約60%下落。この日の中盤の取引では5.5%高の10.18ドル。一時は10.66ドルまで上昇した。シェブロンは1.7%安の85.73ドル。