衛星通信ワンウェブ、印社と英政府が取得へ

米英両国を拠点とする衛星通信企業のワンウェブは、インドの複合企業(コングロマリット)バルティ・エンタープライジズと英国政府の連合体が取得する方向だ。バルティと英国政府の提示額は10億米ドル(約1,080億円)。インド紙エコノミック・タイムズ(電子版)が4日に伝えた。

ワンウェブは、多数の衛星を活用し、世界のどこででも利用できる高速大容量(ブロードバンド)の通信サービスの提供を目指していた。だが、資金繰りのめどが立たなくなり、3月末に米国で破産を申請。2日に入札が行われていた。バルティと英国政府の双方が各5億米ドルを出資する方向だ。取得する株式の比率は各45%。事業運営については、バルティが主導権を握る方向であることが分かっている。

バルティはインドの通信大手バルティ・エアテルの持ち株会社で、ワンウェブに設立当初から出資。ワンウェブに対しては、ソフトバンクグループも2016年12月に10億米ドルの出資を発表している。英国政府については、欧州連合(EU)離脱による宇宙政策の穴を埋めたいとの思惑があると受け止められている。