英、EU国境検査巡り方針転換 コロナ配慮し段階的に導入

英政府は来年1月から欧州連合(EU)との国境検査を段階的に導入する方針を示した。従来の計画を覆し、新型コロナウイルス危機に苦しむ企業に配慮する形で、書類の記入や関税の支払いに時間的猶予を設ける。

2021年の最初の6カ月間は、企業が新たな関税制度への準備を進める中で新たな要件を段階的に導入すると表明。英国がEU加盟国と同等の扱いを受ける「移行期間」が終了し次第、EU製品への輸入規制を導入するとした当初の方針を転換した。

同時に、年末に終了する移行期間の延長もないと明言。ゴーブ内閣府担当相は決定をEU側に伝えたと明らかにした。

来年1月1日以降、標準的な製品を輸入する業者は十分な記録を保つ必要があるものの、税関申告の完了まで最大6カ月間の猶予が与えられる。

また輸入品には関税の支払いが義務付けられるが、税関申告が完了するまで関税の支払いを延期することができる。動物や植物の輸入に関しては4月に新たな措置が導入されるほか、完全な国境管理制度は7月までに施行される予定だ。