コロナ患者の両肺移植、米病院が成功 重症患者の治療に光

米イリノイ州シカゴのノースウェスタン・メモリアル病院(Northwestern Memorial Hospital)は11日、新型コロナウイルス感染症患者の両肺移植手術に米国で初めて成功したと発表した。新型ウイルスに感染し重体となっている他の患者に希望を与える成果だ。

 

同病院の医師によると、手術は今月5日、20代のヒスパニック系女性患者に対し行われた。女性は集中治療室(ICU)で6週間にわたり治療を受け、生命維持措置により心肺機能が保たれていた。しかし今月初めまでに肺の損傷が進み、肺移植が最後の望みとなった。

手術を担当した同病院肺移植プログラム胸部外科部長のアンキット・バラト(Ankit Bharat)医師(40)はAFPの取材に対し、これまで数十回の肺移植手術を行ってきたが、今回の手術は「非常に困難」であり、通常6時間かかるところ10時間かかったと説明。今回の手術の成功により、「肺の永久的な損傷で人工呼吸器に頼らざるを得なくなっている多くの患者に手術を施せるという確信と希望」を持つに至ったと述べた。

バラト医師によると、女性は現在意識があり、家族とビデオ通話をして過ごしている。今は人工呼吸器を付け、気管切開によってのどに開けた穴を通して呼吸しているが、体力が戻れば数週間で退院できるという。