英国、ワクチンサミット開催 貧困国向け予防接種の寄付募る

英国の主催による「グローバル・ワクチン・サミット」が4日、オンラインで開催され、世界50カ国の首脳や企業・団体代表者が参加した。ガビ(GAVI)ワクチンアライアンスが貧困国で実施するボリオなどの予防接種プログラムへの寄付を募る狙い。こうした国では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け定期予防接種が滞っており、医療システムへのさらなる負担増が懸念されている。

英国は同サミットを通じて、74億ドルを集めることを目指しており、自らも16億5,000万ドルを提供する。既に世界各国から資金提供の確約を受けており、目標の達成は確実視されている。

資金は、GAVIが最貧困国で実施するポリオやジフテリア、はしかなどの予防接種プログラムに費やされる。これにより、2025年までに3億人の子どもに予防接種を提供し、700万~800万人の命を救うことができる見通し。

ジョンソン英首相は開会の演説で、「英国は新型コロナウイルスの開発に向けた国際的な取り組みに、世界最大の資金を拠出している」とした上で、「GAVIへの寄付でも世界をリードし続けたい」と話した。

サミットに出席したソマリアのアブドラヒ大統領は、定期予防接種の重要性を強調した上で、「GAVIの新型コロナウイルス感染症のワクチン開発への取り組みも歓迎する」とコメント。このワクチンが最貧国にも提供されるよう求めた。

GAVIは、米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長夫妻が設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団などの主導で2000年に発足。開発途上国および資金提供国、世界保健機関(WHO)やユニセフ、世界銀行、企業・研究機関、市民団体などが連携し、現在では世界の子どもの約半数に予防接種を施している。