英EU貿易交渉、夏に加速の必要あり

英国と欧州連合(EU)の貿易交渉でEUのバルニエ首席交渉官の顧問を務めるステファン・ドリンク氏は29日、EUと英国の通商関係が決裂する事態を避けるためには、今夏に交渉を加速しなければならないと述べた。

ドリンク氏は来週の会合について「第4回会合をあまり楽観視していない。いくぶんの進展があることを望むが、打開策を見いだすことはないだろう」と述べた。「夏に加速して交渉を進めなければならない」と付け加えた。

英国は1月31日にEUを離脱した。これまで通りの関係を維持する20年末までの移行期間中に、新たな自由貿易協定(FTA)を交渉することとなっている。

英国とEUは多くの点で意見に隔たりがあり、今月は交渉が行き詰った。

ドリンク氏は、英国は常に闘争的な態度を取ってきたものの、英EUは友好的な関係を保っていると述べた。英国の交渉官がEU側の提案について「質の低い協定」とする書簡を送ってきたことについてEUは戸惑っていると述べた。英国は局面打開に向けてEUが譲歩しなければならないと主張している。

ドリンク氏は「9月か10月、11月に条件で合意したとしても、準備する時間は少ない」と指摘。「来年1月に結構な混乱があることを予想する」と述べた。EUは交渉期間の期限延長に依然として前向きであり、離脱に伴う混乱を避けるために双方が全力を尽くさなければならないと付け加えた。