スペイン、人口7割が再開「第2段階」

スペインは28日、主要な観光地のある東部バレンシア地方について、経済活動再開の第2段階に入ると発表した。7月1日からの外国人観光客受け入れについては、まず欧州域内の旅行者を対象にする。

4段階からなる経済再開の第2段階では、15人までの集会が認められ、これまでの移動制限の一部が解除される。

イジャ保健相は会見で「来週月曜から国内の人口の約70%が第2段階に移行する。残りの30%は第1段階にとどまる」と語った。

保健省の発表データによると、28日時点の新型コロナウイルス感染症による死者は前日に続いて1人で、死者の累計は2万7119人となった。直近1週間の死者は38人で、1日あたりの死者が数百人に上っていた1カ月前と比べると大幅に減少。感染者は累計23万7906人となった。

政府は感染者数と死者数の算出方法の変更により、しばらくはデータが変動する可能性があるとしている。

イジャ保健相は「最近のデータは前向きな傾向が続いており、(3月半ばの)国家非常事態宣言発令が奏功したことを示している」と述べた。

保健相はこの日の議会で、5月初めに外出制限が緩和されてから、国内で小規模の集団感染が数件起きたが、早い段階で制御できていると明らかにした。

これとは別に、ゴンサレス外相はロイターの取材に応じ、スペインは7月1日からの段階的な外国人観光客受け入れにあたり、まず欧州諸国から受け入れ、新型コロナ感染が抑えられている地域に限定して訪問を認めるようにすると語った。

スペインには毎年8000万人以上の旅行客が訪れ、観光業は同国の主要産業だ。

外相は「2020年はこれまで通りとはいかない。国内で感染抑制に取り組む中で、海外から感染が持ち込まれないようにする」と述べ、慎重なアプローチを取る考えを示した。

また、スペインに渡航可能な人や訪問可能な場所、その基準についてはほとんど未定だと説明。「欧州レベルで基準を設定することが重要」と語り、渡航者の健康チェックなど、欧州連合(EU)として共通ルールを設けるべきとの考えを示した。