制限緩和に動く欧州諸国、再ロックダウン回避に自信

欧州では新型コロナウイルスの大規模な検査・追跡体制を整える国が増えており、これらの国々は経済に大きな打撃を与えるロックダウン(封鎖)措置の再導入を回避できると確信している。

2月や3月に感染の最初の波が押し寄せた際はほとんどの欧州諸国が新型コロナの封じ込めに失敗したものの、ベルギーやポーランドなどは体制を大幅に強化し、感染第2波に備えているという。

ベルギーのクレム内相は24日、放送局VTMに対し「厳しい措置が再び必要になる事態は排除できる」と語った。

ポーランドのシュモフスキ保健相も国内紙に対し、備えは十分整っているとし、「2回目のロックダウンはできない。120超の研究所が検査を実施している。われわれには、このモンスターを抑制する手段がある」と述べた。

新型コロナ感染者数が9000人未満のチェコでは政府が全国的な措置ではなく、より的を絞った措置を検討している。

またセルビアは、市中感染が起きる可能性を見込んだ上で、ロックダウン措置を再導入する可能性は低いとしている。

ロックダウン措置を緩和した国々では市中感染が起きているものの、世界保健機関(WHO)はドイツなど強力な公衆衛生対策が講じられている国ではそうした感染の封じ込めは可能だとの見解を示している。

ドイツでは食肉処理工場や介護施設など一部で集団感染が発生しているものの、5月上旬に制限措置が緩和されて以降、新規感染者は減少し続けている。

一方、感染状況が深刻な一部の国では規制解除に対する警戒感が強い。

フランスの出口戦略責任者、ジーン・カステックス氏は5月上旬に議員らに対し、必要に応じて「再制限」する用意を伴う計画が必要との認識を示した。

ルーマニアのヨハニス大統領も、感染者が急増した場合、本格的なロックダウン措置を再導入することをためらわないと表明した。