トランプ氏、激戦州巡り本腰 視察名目、屋外集会も意欲

トランプ米大統領が11月の大統領選に向け、地方遊説を本格化させている。

新型コロナウイルスに関連した視察が名目だが、民主党のバイデン前副大統領との激戦が予想される州をあえて選び、なりふり構わず支持拡大に努める。

「民主党の知事が大勢いるのは不幸だ。彼らは経済を閉じ続けるのが良い政治だと思っている」。トランプ氏は21日、中西部ミシガン州の自動車大手フォード・モーターの工場を視察に訪れた際、経済再開に慎重な民主党知事を批判した。

ミシガン州の女性知事ウィットマー氏もその一人。来週期限が切れる外出禁止令を延長する考えを示す。規制に反対する武装市民が州庁舎でデモを行うなど保守勢力とは緊張が生じており、トランプ氏もその対立をあおる側に回る。

トランプ氏は14日に訪れた東部ペンシルベニア州でも、同州の民主党知事を「動きが遅過ぎる」と批判。5日に訪れた西部アリゾナ州、19日にペンス副大統領が入った南部フロリダ州を合わせ、いずれもトランプ氏再選のためには落とせない州だ。

一方、トランプ氏と対照的な運動を展開するのがバイデン氏だ。2カ月以上自宅にこもり、インターネットで支持者と交流。各州の経済再開の動きには「専門家の意見を聞くべきだ」と自重を促す。世論調査ではトランプ氏の支持を上回るが、消極的な活動に党内の不満も強い。

トランプ氏は既に政治集会の開催を検討するよう陣営に指示。ロイター通信によると、早ければ6月にも屋外などで開催が検討され、トランプ氏は21日、記者団に「選挙集会を再開しなければならない。再開は意外に早い」と予告してみせた。