新型コロナ感染のサルが免疫獲得、ワクチン開発で明るい兆し

新型コロナ感染から回復した後に、ヒトは免疫を得ることができるのか―。そんな問いに対し、期待を抱かせる2つの研究結果が20日示された。

再感染しない可能性があるとした初の科学的根拠を示す2つの研究結果が公表された。それによると新型コロナに感染したサルは、回復後ウイルスに接しても再感染しなかったという。

また別の研究では、25匹のサルに研究段階のワクチンを接種し、別の10匹には摂取させずに新型コロナに接触させた。すると未接種のサルはすべてコロナに感染したのに対し、接種したサルは一定の免疫効果がみられたという。25匹のうち8匹はまったく感染しなかった。

いずれもワクチンの研究が順調に進んでいることをうかがわせている。だが研究者は、これらの結果はヒトが免疫を獲得できることを証明するものではなく、仮に獲得できたとしてもどの程度の期間持続するのか不明だとしている。

いまのところ当局の承認を受けた治療法やワクチンは存在しない。専門家は、安全で効果的なワクチンの開発には18カ月かかると予測している。

だがいち早くそのゴールに到達しようと、開発競争が続いている。

米バイオ企業のイノビオは20日、マウスやモルモットを使った実験で新型コロナの抗体や免疫反応が確認されたと発表した。

同社はMERS(中東呼吸器症候群)用に開発に取り組んでいたワクチンを、新型コロナに適用した。特定の遺伝子に焦点を当てた新たな技術を用いているという。

40人を対象にした治験が4月に始まっており、来月には予備的な結果が出る見通し。さらなる臨床試験を行うには米食品医薬品局の承認が必要だ。早ければ7―8月には承認される可能性がある。

先週トランプ米大統領は、年末までにワクチンが手に入るようにするため、政府として資金面での支援を行う考えを示した。