抗マラリア薬使用にゴーサイン

ブラジル政府は20日、新型コロナウイルスの予防・治療薬としてトランプ米大統領が推奨している抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を、軽症の患者に使用することを認める医療ガイドラインを発表した。

同薬をめぐっては、効果を疑問視する声が上がっているほか、副作用の恐れが指摘されている。

同薬の広範な導入を強硬に主張してきたボルソナロ大統領は、ツイッターで「まだ(有効性は)科学的に立証されていない」と認めながらも「われわれは戦争のさなかにいる。戦わないという恥は、負けるよりも悪い」と強調した。

新型コロナを「ちょっとした風邪」と軽視し、経済活動再開に固執するボルソナロ氏は、ヒドロキシクロロキン導入に慎重な医師出身のタイシ保健相と対立。タイシ氏は15日、在任1カ月に満たず辞任した。

世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は20日の記者会見で、同薬について「多くの機関が副作用の可能性を警告している」と述べ、現段階では使用に否定的な立場を示した。